【読書】『ITビジネスの原理』を読んで
自分の会社の社長が『ITビジネスの原理』って本が良いって言っていたのでとりあえず買って読んでみました。
印象に残った部分をまとめると、
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インターネット以前のビジネスは「モノを安く仕入れて高く売る」が基本。インターネットビジネスでは「ヒトを安く集めて高く売る」といのが基本となっており、
1、ユーザーのインテンションを先鋭化させて正しく把握する
2、そしてそのインテンションに基づいて最適な物を提示する
ことが重要である。
何のヒントや手がかりも無く、ブランド名などを思い浮かべる「純粋想起」を取ったサイトが強い。それには最初にブランドを確立することが重要である。
課金ビジネスが成立するかどうかを左右する問題は、探索コスト、支払いにかかるコストなどを含めたトータルコストが見合った物になるかどうかがキモ。
(ソーシャルゲームでは、無料でプレイ→たくさん楽しむ(時間を使う)→お金を払えばあと少しでクリアできる→今までかけた時間が惜しくなる(サンクコスト)→300円ならば...とお金を使う)
Amazonと楽天の違い
Amazonは統一されたフォーマットでただ淡々と売る。楽天は統一されていないフォーマットで、出品側個々人の「思い」が反映されている。結果、アマゾンでは10円の卵が楽天では70円で売れたりする。これはコミュニケーションの消費が入っている。「商品に魅力的な物語や付加価値をつける」ことで余剰を得ている。
アメリカ的なモノによって作られた「無駄なき社会」から、人間と社会を取り戻せるのは、この日本的なもの(ハイコンテクストなもの)と考えられる。
今後インターネットの主要ユーザーが、英語に縛られたローコンテクストな人たちから土着の言葉、土着の文化を持つハイコンテクストな人たちに変わっていく。
多言語から非言語へ
インターネットの世界は今後非言語の世界へと向かって行くと考えられる。本当にいけているグローバル企業は英語よりも非言語化を重要視している。ナイキやスタバのロゴからは英語が消え、アイコンだけになった。
ウェアラブル
ハイコンテクストなコミュニケーションを加速するのが、ウェアラブルであり、ギガビット・インターネットである。